旅行

新型コロナウイルス(COVID-19)収束後の旅について考察。【10個にまとめてみました】

2020年4月現在、全世界的にコロナウイルス(COVID-19)の影響を受けて、外出禁止令、外出自粛、休業、在宅勤務など、これまでの生活をガラッと変えてしまうような、壮絶なコロナ禍におります。
 
今日は【今後の旅行関連で起こる変化】について、自分の考えを10項目に分けて綴っていきたいと思います。
 

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これまで当たり前に飛んでいた飛行機の多くは運航を止め、パイロットやCAは自宅待機、シンガポール航空は大幅な運航休止により、4月末までのグループ全体の運航能力を年初計画より96%減らし、タイ航空は3月25日から5月31日まで全路線を運休。日本のJAL, ANAについては3月末の時点で、JALは国際線の77%、ANAは85%を運休し、4月はもっと運休・欠航のニュースが相次いでいるという、航空業界はなんとも壊滅的な状況です。

例:ANAホールディングス、2020年1~3月期の連結最終損益が594億円の赤字と発表。引用:日経新聞記事

 
私は大の旅好きで、毎月のようにタイから周辺諸国へ旅に出ていましたが、今はおとなしく過去の旅を振り返りながら過ごす日々。今後コロナウイルスの影響が軽減されてきて、人々が旅に出られる状況になったら、『旅』そして『旅行業界』はどう変わるのか、そんな結論の無いようなお話ですが、個人的な考察を綴っていきますので、お付き合いくださいませ。

*なお、非常に個人的な考えなので、例えるならば競馬の予想みたいなものですので、
 予めご了承ください。
 

『新型コロナウイルスの収束後の旅についての個人考察』

 

1.観光産業は国内の観光から徐々に回復する

世界がパッと合わせて、新型コロナウイルスから同時に回復するとは考えられません。よって旅が出来るようになった地域から徐々に観光客が戻ってきて、近場から観光産業が回復していくものと思います。航空会社も国内線は徐々に持ち直すかもしれませんが、国際線の回復は長い期間が必要になりそうです。

そして、人々が持つ旅への欲求は凄まじい力を持っていると思いますので、今はこの旅への欲求が抑圧されていますが、この力が解放(旅が出来るような状態になったとき)されたとき、観光業の回復は目覚ましい回復を遂げるような気がします。

それは先日ニュースにあった、中国の黄山に旅行者が殺到したことからも推し量ることが出来そうです。記事:CNN.co.jp

2.各国の検疫・公共の場での衛生に対する管理強化

国によっては入国時に健康診断書の提出や、ビザの取得条件に新たな健康項目を加えるところ、入国に際して旅行保険の加入義務を課すところが出てくるでしょう。

また、公共の場ではSOCIAL DISTANCINGの継続、アルコール消毒液の設置や検温する場所が増えたままになっているところもあるかもしれません。

今後もし、新型コロナウイルスのワクチンが開発されたら、一定時期だけその予防接種を入国やビザ取得の条件にする国も出てくるかもしれませんが、ただ一部のアフリカの国などで必須になっている黄熱病(イエローカード)のようには常態化しない気がします。

3.平均ホテル単価の回復基調の遅れ、特別価格の提示

現在、ホテル業界は大打撃を食らっておりまして、バンコクやホアヒン、パタヤのホテル代金を調べても、これまでにないディスカウント価格で予約が出来る状態です。(しかしながらバンコクは外出禁止令も出ているし、旅する気分には到底なれないのですが・・・)

この時期、在住者向けにホテルキャンペーンとして、宿泊代が安いのはもちろんですが、スパやディナー、アフターヌーンティーがセットになった特別キャンペーンを展開しているホテルがあります。同じ宿泊価格で、ホテルが提供しているサービスが無料で付いてくる(それも付加価値が高いもの)というプロモーションに、魅力を感じるのは私だけではないはず。

afternoon tea
@Kuala Lumpur, Malaysia. ザ マジェスティック ホテル (The Majestic Hotelにて)

そうしたホテルの『体験』に対してお金を払う際、ホテル料金に予め含んであるのであれば、普段使わないサービスも背伸びして使ってみたくなりますよね。そして味を占めた旅行者が、将来ホテル価格も回復した時に、ホテルのサービス(レストラン・スパ・ルームサービスなど)を利用してもらったら、一人あたりの客単価も上がってホテル側も助かると思います。

4.航空会社(特にLCC)のキャンペーン連発

飛行機の運航再開が決まったら、すぐLCCのチケット販売キャンペーンが連発すると思います!またはクーポンを売り出すかも。理由は、一度離れたお客様を取り込むことも一つですが、一番はキャッシュフロー改善のために現金が必要だから。

マレーシアのエアアジアがマレーシア在住の方に、特定の路線が1年間乗り放題となる「AirAsia Unlimited Pass(エアアジア・アンリミテッド・パス)」を販売したのは日本でもニュースになりましたが、同様のサブスクリプション(サブスク)スキームの定額制で権利を売り出して、とにかくキャッシュを集めるためにキャンペーンを打つと思います。

航空券を購入するとき利用客は先にお金を払いますよね。LCCなんかは半年から1年後の席を格安もしくは0円や0バーツキャンペーンで売り出しますが、食事代や荷物代(LCCはこれが高めです)、座席指定代金から航空券発行手数料・空港使用税まで、みんな旅行者は先払いです。

航空券の日程変更手数料やキャンセル料の発生(航空会社の利益)も、まずはお客様がチケットを持っていなければ話になりません。どの航空会社も倒産を免れるために、今、『現金』が一番必要なのです。

5.1機当たりの航空券の販売単価低下

これは上のNO.4の続きとなりますが、運航を横一線で止めていた各航空会社が、その路線を乗ろうとするお客様を取り合いします。当然、競争原理が働いて、価格も安めに設定してくるはずです。そしてまずは1機当たりの搭乗率を上げて、空港使用税の負担を軽減するために、分母(搭乗客)を増やすようにキャンペーンを打ってくることでしょう。

また1機あたりの売上に占める8割以上はエコノミークラス以外の旅客単価からとなっており、即ちビジネスクラス・ファーストクラスを利用するビジネス客の動向が、1機当たりの売り上げを左右します。しかし予想ですが、しばらくはビジネスクラス・ファーストクラスを利用するお客は、5G、Zoom、Teamsなどの普及や働き方の見直しによる影響もあり、飛行機搭乗または海外出張から足を遠のかせる気がします。

また別の観点から見ると、ビジネス客は旅行者以上に安全を求めます。それは組織であるがゆえに、ブレーキ機能(例:上司が止めたり、役員や総務からほんとにその出張が必要なのか?などの質問をぶつけられたり)がより働きますので、ビジネス客の飛行機の利用回復は遅れるのではないかと思います。よって1回あたりのフライトで稼げる客単価は下がると予想します。

6.航空券FIX販売から日程変更可能な航空券の販売

航空会社もただ単にチケットを安く販売するだけでは、骨折り損になりかねません。そういうなかで、少しでも旅行者から自社の痛みなく単価を取れるかを考えた場合、私がマーケッターならコロナの情勢でいろいろ不安定な点(運航状況・DELAYのリスク)も考慮して、日付変更不可のチケットではなく、復路日程変更可能なOPEN航空券を普段より少し安めに販売し始めます。

当然のことながら日程FIXのチケットは一番安くて、私も良く利用しているのですが、今後コロナの情勢がどうなるか分からない中で、FIXの航空券は取りづらい面があります。そういった顧客ニーズに合わせて、少し客単価を取れそうな日程変更可能な航空券をプロモーション掛けるのは理にかなっているような気がします。顧客も航空会社もWIN-WINになりますね。

7.クルーズツアーの価格破壊

新型コロナウイルスのニュースでクルーズ船はかなりクローズアップされました。それは罹患者がたくさん出ただけではなく、密集したクルーズの空間は『危険』と認識されてしまいました。小池都知事風に言うと『密です』

cruise ship

クルーズ船を利用する客層は高齢者の裕福な方が多いかと思いますが、高齢者の方がまた感染リスクを冒してまで、密集地となるクルーズツアーを選ぶでしょうか。

しばらくの間は、リピートしていた客層まで敬遠することが考えられますので、需要と供給のバランスで、必然とクルーズ単価は下がると思います。それも思いっきり下がると思いますので、逆にお買い得になっていくかもしれませんね。この際キャンペーン価格をウェブサイトでチェックしていくのも良いかもしれません。ただ、クルーズ会社の倒産リスクはつきまといますが。

8.旅行保険の単価アップ

国によっては旅行保険加入を義務化してくるところも増えるでしょう。タイも一度、100,000ドルを補償された保険に入っていないと入国できないという規制を作りました。私が訪問したイランやサウジアラビアも、入国する時に保険加入を強制にしています。サウジアラビアはオンラインビザを取るときに保険の強制加入でした。

新型コロナウイルスを始めとした感染症が保険の補償対象になることにより、旅行保険の金額も上がっていくことを予想します。もしくは特定感染症は保険の補償対象外として、免責事項に記載されてしまうかもしれませんので、利用者は保険加入時に補てん内容をよく確認することが求められるでしょう。

9.人に会いに行く旅。思い出の地に行く旅が増える

今後の旅は、より目的意識がハッキリした旅の行動になっていくと思います。我々はコロナの影響で制約を受け、当たり前なことが当たり前ではないことに気付かされました。いつでも自由にタイから日本に帰れたのに、当たり前に飛行機に乗れていたのにそれが出来ないのです。もし今、親が病気で倒れたり、交通事故でもしものことがあっても、会いに行けないのです。

このコロナの状況は、我々に当たり前のことが当たり前ではないことに気付かさせるきっかけを与えました。行けるときに行っておく。会えるときに会っておく。こんな目的の旅が増えることでしょう。

10.団体行動は避け、個人旅行が主流になる

ラスト10個目は、旅のスタイルがもっと個に目が向けられ、グループ単位もスモール化するような気がします。それは観光バスや電車に乗るのではなく、レンタカーを借りたりタクシーで移動したりと、潜在意識的に大衆を避けるというマインドが働いてくると思います。

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しばらくの間は密集地や都会ではなく、高原や山間部のキャンプ地など人っ気を避けるような、それでいてゆっくり出来て、今このコロナウイルスの影響から受けているストレスを解消でき、リラックス出来る場所が旅先候補として人気が出てくる気がします。

例えば星空が見えるキャンプ地とか。(写真はunsplashから拝借)

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-まとめ-

ただの旅好きがコロナウイルス収束後の旅の変化について考えてみましたが、旅への欲求は人間の三大欲求の次くらいに大きいのではないでしょうか。

日々仕事をして、育児・子供を育ててと、そんな日常のなかに気分転換として、日帰りでテーマパークに行ったり温泉に行ったり、海外に出かけて美味しいものを食べたり、芸術に触れたり、綺麗なものを観たりと、生活のなかに何気なく取り入れているのが『旅』であります。

このコロナウイルスの影響は非常にマイナス面しか見いだせない状況であり、業界の再編として航空会社の破綻、ホテルの廃業、M&Aのニュースも今後たくさん出てくると思います。経済もガタガタで回復までには相当な時間を要しそうですが、引き続き辛抱強く、各々が出来る範囲でケアしていって、この状況が早く改善して旅ができる状態になることを祈りつつ、今日の記事を終わりにしたいと思います。

最後に、「航空券やホテルはコロナ収束後に、魅力的な格安キャンペーンを打ち出してくると思いますので、ぜひそのオファーを掴み取って、お互いいい旅をしていきましょう!」

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