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キリトリ・タイ駐在生活

世界のダイバーが集まるフィリピン・マラパスクア島|ニタリザメに出会った。


 
2022年の年末年始、今年の旅先はまだ行ったことのない土地の中からフィリピンのセブ島に決めました。LCCで航空券が安いのも要因の一つでしたが、一番は世界でも稀なニタリザメが見れるダイビングポイントがあるということで、一路マラパスクア島を目指す旅が始まりました。
 
マニラ経由でセブ島に着いたのはバンコクの家を出てから13時間後、マラパスクア島に着いたのは25時間後となり、1日以上時間を費やす長丁場の移動でした。
 
ほぼ確実に見れるというニタリザメとの遭遇はどうだったのか?
セブ北部にあるマラパスクア島への行き方やダイビングについても紹介したいと思います。
 

YO
タイ・バンコクで駐在16年目、バックパッカー歴は足がけ約20年のYOです。今日は幻のサメ・ニタリザメを見るためにマラパスクア島までの旅行記を綴っています。目の前に尾ひれの長いサメが遊泳するシーンは感動モノらしいが、果たして長時間かけて来た甲斐はあったのか!?

 

世界のダイバーが集まるフィリピン・マラパスクア島への旅


 
マラパスクア島へ行くにはまずフィリピンの観光地の中でも有名なセブが玄関口となります。
 

 
セブ島(英語: Cebu Island)は、フィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、南北に225kmにわたって伸びる細長くて大きな島であり、300万人を超える人々が住むフィリピン第二の都市です。
 

 
南国の雰囲気があるマクタン・セブ国際空港に定刻着。今回バンコク-マニラ-セブのフライトはAIR ASIAを利用しましたが、マニラ空港のフライト掲示板を見るとフィリピンでは圧倒的にCEBU PACIFICの便数が多く、その就航路線網に驚きました。

なお、バンコクからセブまでの航空券代は片道4,194バーツ(約16,150円)でした。
 

セブに到着~空港バス→長距離バス→フェリーで移動


 
セブの空港に到着するとバスやタクシー乗り場があります。携帯のSIM売り場や両替できる銀行、ATMなどもありますので、日本でフィリピンペソに両替するのはパスするか極力少なめにしておきましょう。

空港バスは市内のSMモールまで走っています。料金は50ペソ(約117円)。
タクシーでSMモール(ラディソンブルホテル近く)まで行くと、30-40分掛かり300ペソ(約705円)前後となります。
 

 
空港バスはSMモール/北バスターミナルまでの1ルートのみ就航しており、30分おきに発着しています。料金は50ペソ(約117円)で、為替は2023年1月時点で1ペソ = 2.35円です。

空港バスは利用客も多く、8時半の出発時にはほぼ満席となりました。
SMモールまでちょくちょく乗客を乗り降りさせるため、所要時間は50分程で到着。
 

 
空港バスの終着地点がちょうど北部行きのバスターミナルとなっており、そのままマラパスクア島を目指すためMAYA行きのバスに乗ることができます。バス料金は300ペソ(約705円)。

前もってバスチケットを購入するのではなく、そのままバスに乗って出発するとスタッフが料金を徴収しにきます。道中も乗客を乗せたり途中で降りたりするので時間が掛かり、マラパスクア島へのフェリーが出るマヤ港までは約4時間半のバス旅となりました。
 

 
バスの終点はMAYA(マヤ港)となり、そのまま港からフェリーでマラパスクア島へ向かうことができるので非常に便利です。港に着くと左手のクリーム色の小屋で名前や年齢などの情報をノートに書いて、環境税or入島税として120ペソを支払います。

そして手続きを済ませた後はその先にあるオレンジ色で囲ったほったて小屋で名前を記入して、フェリー代(300ペソ)を支払います。このフェリー代(フェリーというよりはボート)は、どの会社のボートに乗るかによって多少値段が上下します。
 

 
私が乗ったボートは桟橋のあるLong Beach港には着かず、Bounty BeachのCocobana Beach Resortの前に到着しました。所要時間は40分程で天気も小雨が降り風もあって波も立っていたため、いつもよりスピードを落としていてその分時間も掛かった印象です。

着いたビーチではダイビングのお誘いをしてくる男性が6-7名ほどスタンバイしていて、乗客が降りると同時に営業を掛けてきます。またポーター(荷物運び)も兼ねている感じでした。

到着したビーチは今回泊ったMabuhay Thresher Dive Centerへも歩いてすぐのところでした。
 

 
マラパスクア島はスキューバダイビングのメッカでもあり、宿泊リゾートもダイビングショップを兼ねているホテルが多いです。

今回2泊したMabuhay Thresher Dive Centerは、エアコン付きの部屋で1泊あたり1,410ペソ(約3,314円)でした。シャワーのお湯は島であるためか水圧は弱くちょろちょろしか出なかったです。また洗面台の水は口に含むと少し塩っけがしていましたので、歯を磨くときなどは事前に買っておいたミネラルウォーターを使用しました。
 

 
空港からマラパスクア島までずっと移動でしたので食事をする時間もなく、ホテルにチェックインしてようやく食事にありつきました。夕食にはトマトスパゲッティにコールスローをチョイス。値段は忘れてしまいましたが、スパゲッティが250ペソ(約588円)くらいでした。

セブの空港に着いたのが7時半でマラパスクア島のホテルチェックインできたのが17時半でしたので、移動時間は待ち時間も含めて計10時間も掛かりました。
 
 

マラパスクア島でダイビングショップを探す


 
今回マラパスクア島に来た目的は、幻のサメと言われるニタリ(オナガザメ)を見るためでした。

ダイビングが主目的でしたので宿泊するホテルもDive Centerという名前のつくところにしたのですが、次の日のダイビングプランを伺うと、「サメが見れるポイントはマラパスクア島から離れており、天候も悪いため明日のツアーはありません・・」と、まさかの回答が。

「明日出る船は島の周辺を3ダイブするもので4,000ペソです、どうしますか?」と。

まいったなぁーと思いつつも2日後にはセブ中心部に戻るためダイビングできる日にちは明日1日のみであること、どうしてもサメを見たい旨を伝えると周りのダイビングショップにコンタクトしてくれて、Ocean Passionというすぐ近くのダイビングショップを紹介してくれました。
 

 
ニタリザメが見れるポイントはマラパスクア島から船で40分ほど行ったKimodというポイントで、サメを見るためには早朝に港を出て7時台にはダイビングを開始するということで、そう簡単には幻のサメを見ることはできません。
 
天候次第ではキャンセルもあり得るよとの忠告を受けつつ2ダイブ4,600ペソ(約10,810円)のツアーに申し込んで、ひとつの山場を越えたのでした。

(ダイビングショップでのクレジットカード決済は、決済端末が銀行で品切れとなっており、何か月も入荷待ちさせられているとのことで現金払いのみでした。なお、マラパスクア島で泊まったホテルも同じくクレジット決済は出来ずに現金払いでした)
 
なおダイビング料金の4,600ペソのうち、Fuel Chargeが600ペソ、環境税も何百ペソか費用に含まれています。またダイビング機材はすべて貸してくれてその料金も含まれます。

またKimodへ行くにはアドバンスオープンウォーターが必要と言われました。実際潜った水深は17~18mでした。
 
 

幻のニタリを求めていざスキューバダイビングへ


 
5時20分にダイビングショップに集合して、いざスキューバダイビングへ出発。
 

 
雲がかかっていましたが幸い雨に降られることは無く、無事にダイビングスポットへ向かうことができました。一緒の船に乗ったのはフランス人やスペイン人などの西欧人ばかりで、アジア人はスタッフ以外は私のみでした。まだ観光客の足取りは重く、回復は道半ばという感じだそうです。

フィリピンのスキューバダイビングの良いところとして、機材・レギュレーターの準備はスタッフが全部やってくれるので、通称[殿様ダイブ]と呼ばれています。フィンも履かせてくれて至れり尽くせりです。

船の上ではショップオーナー兼ダイブマスターのスペイン系フランス人のチアゴさんにより、英語でブリーフィングが行われ、2019年が最後のダイビングとなっている私とは1本目1対1でついてくれることになりました。

ブリーフィングでは、潜水する際にはロープに掴まりながら降りること、カレントが強くて流されるためコーラルに掴まりながら地面を這うように泳ぐこと、エアーゲージが50を切ったら浮上開始することなどが伝えられました。
 

 
Kimod Shoalで早朝ダイブ。早朝にダイブする理由はニタリ(オナガザメ)がホンソメワケベラに寄生虫を取ってもらうためこの海域(水深10~20m)にクリーニングしに来るためです。

ニタリザメの 参考写真 👈 yahoo画像にリンクしています。

そして出会えましたよ、幻のサメ・ニタリに! 
(実際の写真が無いので上の写真をご覧ください)

メタリックなシェイプに、体の半分以上かと思われる長い尾ひれ、
そして悠々と僕らの目の前を回遊するニタリ。カッコよかったです!
頭上を通過する際の、飛行機を思わせるお腹からのシェイプは今も目に焼きついています。

1本目、2本目ともにニタリを見れまして、1本目は2頭、2本目は3頭見れました。

この海域、そしてスキューバダイビングを愛するチアゴさんが経営する宿泊リゾート:SLAM'S GARDEN DIVE RESORT。ダイビングショップの名前はOcean Passionです。おすすめですよ。
 

ここでマラパスクア島もご紹介


 
マラパスクア島は写真のようなビーチはあるものの、あまり水着を着てビーチを楽しんでいる観光客はおらず、スキューバダイビングやKalanggaman Islandへのアイランドホッピングへ行く観光客の滞在拠点といった感じでした。
 

 
マラパスクア島にはお洒落なレストランやバーもありますよ。
 

 
Fishのスイート&サワーとガーリックライス。400ペソ。白身のフィレで美味しかったですね。
 

 
こんな感じでレストランの2階から南国の雰囲気とビーチを眺めながら食事を取れます。wifiもあって長時間滞在できました。
 

 
夜はまたこんな感じのバーが何軒かあって、レゲエバーなんかもありましたね。ヨギボーみたいにビーチに足を伸ばして座れるイスなんかもあって、各テーブルにはロウソクの火が幻想的にゆらゆらしてて、波の音をBGMにチルするにはもってこいって雰囲気の島でした。
 

 
周りに蛍光灯や家の明かりもあまりないため(むしろ道が暗い)、空にはたくさんの星が見え月も綺麗に見えました。
 
 

マラパスクア島をあとにセブ中心部へ移動


 
無事に目的のニタリも見ることができ、2泊3日のマラパスクア島滞在を終えてセブ中心部へ戻りました。帰りのフェリーはLong Beach港から片道200ペソで移動しました。
 

 
船着き場で中国出身香港在住のカップルに声を掛けられて、セブまで3人でタクシーをチャーターし、2,500ペソで途中乗客を乗せても良いという条件で出発して、マクタン島まで4時間で着きました。
 

 
そして道中、『おーっ!!』って思ったのが、フィリピンの片田舎にもタイのPTT(ガソリンスタンド)があったのです。マニラにもPTTのガソリンスタンドがありましたね。タイに長年住んでいる自分には嬉しい光景でした。
 

マラパスクア島への旅-まとめ-

セブからも行くにはかなり時間の掛かるマラパスクア島ですが、ダイバーの方にとっては十分行く価値のある島だと思います!

またセブにはモアルボアルやオスロブ、スミロン島といったダイビングのメッカがあり、すぐ近くには私が経験したダイビングの中でも1番良かったバリカサグ島などもありますので、ぜひダイビングをされる方にはセブ島を、そしてマラパスクア島をおすすめしたいと思います。
 
 
最後に、あわせて以前書いた旅の関連記事もご覧頂けましたら幸いです。

 
では、最後までご覧頂きありがとうございました!
 
   

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