世界遺産

【タイの世界遺産】すべて旅したバックパッカーの私がおすすめ順に全部紹介していきます。


 
[st-kaiwa1]タイ・バンコクで駐在16年目、タイもさまざまな都市を旅してきましたが、今日はタイにある世界遺産・全6つをおすすめ順にご紹介していきます。[/st-kaiwa1]
 
タイで有名な世界遺産はアユタヤとスコータイの歴史遺跡となりますが、そのほか自然遺産など4つの世界遺産があります。あまり旅行者が訪れない世界遺産もご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
 
 

【タイの世界遺産】すべて旅したバックパッカーの私がおすすめ順にご紹介します。

タイにある世界遺産は2022年現在、全部で6つ(文化遺産3つ/自然遺産3つ)あります。


【文化遺産】登録年
             ・アユタヤ遺跡
1991
             ・スコータイ遺跡
1991
             ・バンチェン遺跡
1992

👉 文化遺産は建造物や記念工作物、遺跡(産業遺産含む)など、『顕著な普遍的価値を有する』と認められた場合に世界遺産に登録されますが、タイの文化遺産はすべて遺跡となっております。


【自然遺産】登録年
       ・トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群
1991
       ・ドン・パヤーイェン-カオヤイ森林群
2005
       ・ケーンクラチャン国立公園
2021

👉 自然遺産は、『顕著な普遍的価値を有する』と認められた地形や地質、絶滅危惧種や固有種の生息域・自生地などが世界遺産に登録され、タイには3つの自然遺産があります。
 
なお、タイにある世界遺産6つのうち、首都のバンコクから一番近い世界遺産はアユタヤで、一番遠いのはウドンタニ-県ノーンハーン郡にあるバンチェン遺跡となります。
 
それでは、タイにある6つの世界遺産をすべて訪れた私がおすすめする、タイの世界遺産おすすめランキングを発表してきます。
 

第1位 古都アユタヤ/文化遺産 登録年:1991

私がおすすめするタイの世界遺産第1位は、アユタヤ遺跡を挙げたいと思います。


(英語: Historic City of Ayutthaya)

これらの遺跡を作ったのは1351年~1767年に存在したタイ族のアユタヤ王朝で、ナーラーイ王時代には現在のラオス、カンボジア、ミャンマーの一部まで領有するほどの大きな勢力を持っていました。

バンコクから北へ70kmのアユタヤにはチャオプラヤー川もあり、貿易に適した土地で、中国、日本、琉球などの東アジア、東南アジアやペルシア、ヨーロッパなどとの交易で国際都市として栄えました。17世紀にアユタヤで名をはせた山田長政も有名です。

当時の王はその独占貿易で莫大な利益を得て、仏教を信仰していた王はこの莫大な利益をもとに数々の寺院を作りました。

【代表的なアユタヤの寺院】
・ワット・プラシーサンペット
・ワット・ラーチャブーラナ
・ワット・マハータート
・ウィハーン・プラモンコンボーピット
・ワット・ローカヤスターラーム

しかし、1767年のビルマ(ミャンマー)による攻撃を受けてアユタヤ王朝は消滅してしまいます。アユタヤの寺院や石像は徹底的に破壊され、ほとんどの寺院は廃墟となり、王宮も台座を残すのみとなりました。

アユタヤ

ワット・マハータートには、無残にもビルマ軍に切り落とされた仏頭が菩提樹の根に取り込まれて、当時の無残さや無念さを今も伝えています。
 
日中も然ることながら、夜にはライトアップされた寺院も幻想的ですので、ぜひ日帰りではなく泊まりがけてアユタヤを旅してみて欲しいと思います。
 

【アユタヤへのアクセス】

バンコクのモーチット北ターミナルよりバスまたはロットゥーで約1時間15分、
または列車でバンスー駅より約1時間15分ほどです。
現地では自転車をレンタルしたり、ソンテウ(3輪車)をチャーターするといろいろ回れると思います。

 

第2位 古代都市スコータイと周辺の古代都市群/文化遺産 
登録年:1991

タイの世界遺産で有名な観光地『古代都市スコータイと周辺の古代都市群』を第2位におすすめしたいと思います。

スコータイ

タイ北部に都を置いたタイ族初の独立国家であるスコータイ王朝は、現在のタイ文字も生み出した崇高な文明を築きあげました。その歴史はアユタヤ王朝よりも古く、1238年にタイ最古の王朝として誕生しています。


(英語: Historic Town of Sukhothai and Associated Historic Towns)

世界遺産に登録されているスコータイ遺跡は広大な遺跡群で、主にスコータイ・シーサッチャナーライ・カンペーンペットの3つの歴史公園からなっています。

・スコータイ歴史公園
・シーサッチャナーライ歴史公園
・カムペーンペット歴史公園

スコータイ遺跡

スコータイと関連する上記の歴史公園3つが、1991年に世界遺産(文化遺産)として登録されました。

【スコータイへのアクセス】

バンコクからスコータイへは飛行機、バス、電車でのアクセスが可能です。

飛行機・・・スワンナプーム国際空港からバンコク・エアウェイズ(PG)の直行便が出ています。所要はおよそ1時間20分。

長距離バス・・・スコータイ行きはバンコクのモーチット北バスターミナルから所要時間6時間程。

鉄道・・・バンコクのバンスー駅からピッサヌローク駅、またはサワンカローク駅下車(所要約7時間)し、路線バスでスコータイまで(所要約1時間)。

 

第3位 ドン・パヤーイェン-カオヤイ森林群/自然遺産 
登録年:2005

第3位にはバンコクから週末旅行でも訪問可能な大自然を有するカオヤイをおすすめします。
 

(英語:Dong Phayayen – Khao Yai Forest Complex)

バンコクから車で約3時間のところにカオヤイ国立公園があり、国立公園の総面積は2,168km²、ナコーンナーヨック県、ナコーンラチャシマ県、プラチンブリー県、サラブリー県の4つの県にまたがっています。

カオヤイ国立公園はタイで初めて認定された国立公園で、2005年に世界自然遺産に登録されました。

野生の象の群れが車の行き先を遮り、しばし車のなかでおとなしく象が行き過ぎるのを待ったというニュースが出たり、野生の象以外にも絶滅の危機に瀕した哺乳動物やトラなど、さまざまな動物が生息しています。

またカオヤイにはリゾートやワイナリーなどの観光施設も多く、バンコクから気軽に行けるリゾートとして有名です。

カオヤイ

カオヤイ国立公園ではキャンプやバードウォッチング、トレッキングなども楽しめます。
 

【カオヤイへのアクセス】

バンコクからは自家用車もしくはバス、ツアーで向かうことになります。

おすすめはレンタカーか Klook などにあるオプショナルツアーに参加して、まずは足を確保された方が良いと思います。(国立公園内でタクシーなどは走っていないため)

バス・・・バンコクのモーチット北ターミナルからパークチョン行きのバスに乗り、パークチョンで下車。パークチョン・マーケットで国立公園行き水色のソンテウ(6:00~17:00運行)で、カオヤイ国立公園入口で下車(約1時間)

 
 
次もバンコクから週末旅行や日帰りでも訪れることができる自然遺産をご紹介します。
 

第4位 ケーンクラチャン国立公園/自然遺産 登録年:2021

ケーンクラチャン国立公園は、ペッチャブリー県とプラチュワップキリカン県の県境をまたぐタイ王国最大の国立公園です。

タイの世界遺産のなかでは一番最近の2021年に世界遺産へ登録されました。


(英語:Kaeng Krachan Forest Complex)

内陸部と小島を繋ぐ吊り橋がケーンクラチャン国立公園のアイコンとなっています。

ケーンクラチャン

この吊り橋のすぐそばにはキャンプ場もあり、テントを張って夜を越す旅行者の方もおられました。すぐ近くにトイレやシャワーも完備されています。

ケーンクラチャン

桟橋近くでは「600バーツで船をチャーターして観光しませんか?」とのツアーのお誘いもあり、大自然が作り出した景観を船でゆっくり堪能するのも良さそうですね。
 

【ケーンクラチャン国立公園へのアクセス】

一般的には交通機関でのアクセス方法がなく、自家用車やレンタカーなどでのアクセスとなります。バンコクからは約200km離れており、フアヒンやチャアムなどへ遊びに行かれる際に、ケーンクラチャン国立公園もあわせて訪問してみてはいかがでしょうか。

 
 
次も自然遺産をご紹介します。
 

第5位 トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群/自然遺産 
登録年:1991

タイの世界遺産

(英語:Thungyai – Huai Kha Khaeng Wildlife Sanctuaries)

トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群は、バンコクから北西に約350km、ウタイタニー県、カンチャナブリー県、ターク県の3つの県にまたがる東南アジア最大規模の野生生物保護区です。総面積が6,225㎢あり、手つかずの自然が広範囲で残っていることが評価されて、1991年に世界自然遺産へ登録されました。

「タイ最大で最後の原生地域」または「最後の未踏の地」ともいわれています。

タイの世界遺産

トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群は隣接するトゥンヤイ・ナレースワン野生生物保護区と、フワイ・カーケン野生生物保護区からなっており、保護区内にはかぎられた森林警備隊員以外の立ち入りを禁止し、生物保護の観点からは理想的な環境を維持しています。ただ、この地域への一般人の立ち入りは堅く禁じられ、観光は出来ないとされていますが、ある一定の公園地域へは入域可能です。

インドシナトラは絶滅危惧種に指定されているトラで、その半数以上がこのトゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群に生息していると言われています。その他、生息しているうちの28種は国際的な絶滅危惧種であることに加え、少なくとも東南アジア本土で生息が確認されている哺乳類の3分の1が生息している大変貴重なエリアとなっているため、1991年に世界自然遺産に登録されました。
 

【トゥンヤイ・ファイカケン野生生物保護区群へのアクセス】

一般的には交通機関でのアクセス方法がなく、自家用車やレンタカーなどでのアクセスとなります。

 
いよいよタイの世界遺産ランキングも最後の6位までやってきました。
最後にご紹介するのは、バンコクからは一番遠い世界遺産でもあるこちらの遺跡です!
 

第6位 バンチェンの古代遺跡/文化遺産 登録年:1992

バンチェン遺跡

バンチェン遺跡は、タイ・ウドンタニー県・ノーンハーン郡にある古代文明の遺跡。紀元前3000年〜2000年にさかのぼる先史時代の貴重な遺跡で、1992年に世界遺産に登録されました。

バンチェン遺跡では、当時農耕・稲作が行われていたことがわかる土器や青銅器、埋葬された人骨などが発掘されており、黄河文明・メソポタミア文明とは違った東南アジア独自の文明があったことがわかっています。

バンチェン遺跡では、隣接するバンチェン国立博物館で発掘された展示品を見学でき、遺跡が発掘された状態を保存した遺構も見学できます。

バンチェン

土器には独特の渦をもった幾何学模様をもつものがあります。ただ当時の生活を記した資料が残っていないため、誰がこの文明を築いたのかは不明のままとなっています。


(英語:Ban Chiang Archaeological Site)
 

【バンチェン遺跡へのアクセス】

ウドンタニーの中心市街地から約50キロ離れたノーンハーン郡にあります。

バンコクからはスワンナプーム国際空港やドンムアン空港からウドンタニー行きの飛行機がたくさん飛んでいます。

ウドンタニーからはレンタカーを借りて車で1時間ほどです。

 
タイにある世界遺産のなかでは一番バンコクから距離が離れており、バンチェン遺跡のみを目的にウドンタニーへ行く人は少ないかと思いますが、12月~2月頃に湖がピンク色の蓮の花で埋まるタレーブアデーンという観光地がありますので、あわせて訪れるには良いかなと思います。
 

【タイの世界遺産】すべて旅したバックパッカーの私がおすすめ順に全部紹介 -まとめ-

ayutthaya
 
今日はタイにある世界遺産をすべてご紹介してきました。タイの歴史や文化、自然を楽しむことができるこれらの世界遺産は一見の価値ありだと思います。

タイには綺麗なビーチやさまざまな寺院、ペッチャブン県のカオコーやチェンマイのモンチェムといった高原リゾートなど、観光名所は語りつくせないほどたくさんありますが、タイに旅行に来られる際には、タイの世界遺産にも足を運んでみて欲しいと思います。
 
 
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