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キリトリ・タイ駐在生活

タイ・バンコク老舗の焼き鳥居酒屋【桔梗】|今も愛される憩いの場


 
今日は久しぶりにバンコクのレストラン(焼き鳥居酒屋)をご紹介いたします。

バンコクで創業37年(1983年3月開店)、これまで食べてもらった焼き鳥串の数は125万本を数え、数多くのサラリーマンやタイ人の若者にも愛される老舗店、その名も【桔梗】。ひらがな併記がないと読めないかもしれませんが、これで【ききょう】と読みます。

お店はシーロムのパッポンエリア(パッポンSoi.2)に位置しており、何と車の駐車場の奥にお店の入り口があり、お店の場所を知らないと(ほんとにこんなところにお店があるの?)と、不安になってしまうかもしれません。

では写真とともに『桔梗/ききょう』をご紹介していきましょう。
 

【桔梗】| 今やタイ人の若者まで訪れる老舗の焼き鳥屋


 
日本の下町でひっそりと開店していそうな佇まいの焼き鳥居酒屋【桔梗】。30年を超える歴史のなかで、これまで何人の人たちを迎え入れてきたことでしょうか。

一見、酒飲みのおじさん達がたむろしていて入りづらいのではないかと思いきや、そこはタイ人の学生のような若者や、単独のタイ人女性も訪れる憩いの居酒屋となっています。
 

【桔梗】|まずはお店への行き方から


 
お店の場所はシーロムのパッポンという、昔は繁華街で世界に名を馳せた場所にありますが、このパッポン通りもこのコロナ禍で、道を埋めるナイトマーケットもなくなってしまいました。そしてすっかり人通りの少なくなってしまった通りでは、若い女性が来るかもわからない男性客を気長に待つような場末感すら漂う寂しい通りになってしまいました。

そんなパッポン通りと平行して走る、パッポン2という道(ソイ)をまずは目指しましょう。
 

 
BTSサラデーン駅からは徒歩3分ほどで到着します。
 

 
パッポンソイ2にあるFOODLAND/フードランドというスーパーマーケットの駐車場に着いたら、突き当りの奥にひっそりと赤ちょうちんが見えてきます。そこが【桔梗】の入り口です。
 

 
レトロ感漂う建屋の前で記念撮影の写真を撮ったあと、いざ階段の奥へ。

なお店内は完全禁煙となっており、たばこを吸われる方はこの階段付近で喫煙することとなります。

お店は建物の2階にあり、写真の水色の階段を上った後、右側にある狭い階段を上がって下駄箱で靴を脱いでお店に入ります。では店内へとご紹介します。では「いらっしゃいませー!」

【桔梗】|こじんまりとした店内でごゆっくりどうぞ。


 
お店に入るとまず目に飛び込んでくるのがカウンター席。その奥には白衣姿の大将。伊達に37年もお店を切り盛りしていません、大将はカウンター越しにお客さんの会話相手にもなってくれて、料理だけでなくお店全体の良い雰囲気を醸し出してくれています。
 

 
テーブル席は6人掛けが2席と4人掛けの席が1席のみですが、このこじんまりとした居酒屋が、普段行くような大人数を飲み込んで、そこら中からガヤガヤ声が聞こえ、店員さんや板さんとはまったく会話しない大衆居酒屋とはまったく違ったテイストを出してくれます。
 

 
お店に飾られている絵(すでに絵ではない)もタイの紙幣にネクタイを付けて『大入』の文字。今夜もお店はお客様でいっぱいです!
 

 
それでは喉が渇いたところで、お飲み物を。
 

【桔梗】| 美味しい焼き鳥が安く食べられる名店!


 
このお店は何といっても焼き鳥!それも安くて美味い!
砂肝(ZURI)につくね。どれも3串90バーツ。(約310円)
 

 
葱間も3串で90バーツ。
特製のたれが付いていて、とにかく旨い。
ついてくるキャベツだってシャキシャキで全部食べちゃいますよ。
 

 
今回はねぎま、鶏皮、砂肝、つくね、うずら、はつを頼みましたが、どれをとっても美味しかったです。それもすべて3串90バーツ(約310円)なので、普通1串50‐60バーツするバンコクの焼き鳥屋さんと比べても格安!そして味も劣らない。(👈ここ大事) いいことづくしです。
 

 
一品ものの料理も数多く揃えていますよ。野菜サラダ(100B)は新鮮なトマトときゅうりの上にマヨネーズがたっぷりかかっててボリューム満点。写真が無いので、自分に減点。
 

 
お店の看板にも記載のある、“やきとりとなべの店”ということで鍋も頼んでみました。
(が、実物の写真が無い・・撮り忘れた)ほぼメニューの写真通りの鍋がきました。

豚チリ・200バーツ(約680円)。
3人で行ったのですが、200バーツの鍋でも3人で分けて食べられるとのことで1つだけ注文。

白菜やネギ、ほうれん草などの野菜と豚バラがたくさん入った鍋が運ばれてきて、「これで200バーツ!?安い!」と3人口を揃えたところでポン酢でいただくと、これも美味い。

さすがは大将、元料亭で働かれていただけのことはあります。
 

 
ビールの次は4人掛けのテーブルに並べられた焼酎のボトルのなかからいいちこをセレクト。
お世辞にも広くないテーブルの2割を占有するようなボトルも、お店の大事なオブジェのひとつに見えてくるから不思議だ。

メニューを開くまでもなく、好きなボトルをその場で選んでロックでいただく。うーん、今宵もバンコクの片隅で至福の時だ。(しかしながら私は下戸なので、実は一切呑んでいないw)お茶でも居酒屋を楽しめる術は、長い人生の中で持ち合わせるようにもなってきた。
 

【桔梗】|10年以上振りに来た店でも忘れられないお店。


 
創業1983年3月20日。当時はスカイトレインも無ければスワンナプーム空港も無い時代。
携帯も無ければPC・メールも無い時代だから、当時の商社の人たちはオフィスに掛かってきた電話があれば帰社後に折り返し、移動先でも公衆電話を使っていた時代であろうか。

今では携帯で日本に電話しても、1分間の値段は日本国内で携帯同士で通話した金額と変わらないし、むしろ1分3~5バーツ(約10円~)だから、国際電話の方が通話代安いくらい。

そういった技術革新のあった激動の30数年間を、焼き鳥と鍋などの料理に情熱を注ぎ、そして数えきれないほどのお客様へのおもてなしに捧げてきた大将には、この先も末永くお店を続けていってもらいたいと、ひとり願う次第です。
 

 
自分が25歳でタイに駐在赴任した当時、大学の先輩に連れてってもらったお店がこの【桔梗】でした。そして当時から強く記憶に残っていたのが、大将が自分で折った、こちらの紙幣を使った折り紙。

20Bの紙幣としてお店のおつりで貰えるのですが、後にも先にもこんな折り紙でお釣りをもらった記憶はありません。タイ嫁が見たらどこのカラオケのおねえちゃんから貰ってきたんだと勘違いして怒り出しかねません。

今回10数年ぶりにお店を訪問するにあたって、≪あのお釣りはまた貰えるのかな?≫と期待して行きましたが、大将は箱一杯に詰まった折り紙を笑顔と一緒に見せてくれました。

そして写真のものを、私が大将に「立派なサイですね!」と褒めると、『象だよ!!』とにっこりとほほ笑んでくれました。
 
では最後に今日の記事のまとめです。
 

【桔梗】のまとめと-お店紹介-


 
 
👉 『気づけば満席のバンコク老舗焼き鳥店』

19時にお店に着いたときは、店にお客さんも一人も居なくて、そんでもって今回は仕事でのお客様をお誘いしたもんだから(すごいお店を選んじゃったな)と内心思ったものでしたが、気づけば日本人のカップルやタイ人の若者なども続々とやってきて店内は満席。こじんまりとしたお店でおいしい料理とお酒を楽しんで、会話も弾む良い会食となりました。

昭和な雰囲気と安くておいしい焼き鳥をバンコクで味わいたかったらぜひこのお店へ。

そして最後に忘れてはならないのが、大将のパートナーであるタイ人女将さん
口数は少なく、眼光は鋭くて、一見不愛想にも思えてきてしまう。
そして、たまに、なぜかキレ気味w

一度会社の後輩が女将を呼ぶときに、通常年下を呼ぶときに使う「ノーン」って言葉で呼んだ時のあの睨みを利かした振り向き際の顔は、今でもスローモーションかもしくはトラウマのようにまぶたの裏に残像が残っています。同時にカウンターで食事をしていたタイ人カップルの驚いたあの顔も忘れられない。『どう見たってピーだろ!!』って。

あのとき確実に、あの空間は時空のよどみをはらんで、微妙な空気が流れていたと思う。

でも女将さんは、本当は冗談も言うし、気さくとまでは言えないものの、面白いキャラクターの持ち主さんでした。たぶん大将だけに優しいんでしょうね。
 

最後に【桔梗】のお店紹介です。

お店   :【桔梗/ききょう/KIKYO】
住所   :114/6 Silom 4 Alley, Suriya Wong, Bang Rak, Bangkok 10500
TEL    :(+66) 02 234 3044
営業時間  :18:00 - 22:30
休業日   :日曜日
Homepage :なし
Google Map:-開く-

 
ぜひタイに住んでいる方も、今後旅行者としてタイに来れるようになった場合にも、
一度こちらのやきとりハウス【桔梗】に出かけてみてください!
 
 
ぜひ、以前書いた下記のバンコク・カフェの記事もご覧頂けましたら幸いです。
 

 
では、最後までご覧頂きありがとうございました。
早く旅ができるようになるといいですね!
 
 
   

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