2020年12月に突如としてサムットサコーンの海産物生鮮市場から発生したコロナの集団感染。
その感染者数はサムットサコーン県1県だけでも1,000名を超え、1月4日(月)1日だけのタイ新規コロナ感染者数も745名と過去最多を記録。バンコクの飲食店も営業時間が午後9時までに制限され(最初午後7時までだったのが昨日9時までに延長)、タイ政府も経済循環とコロナ拡大阻止とのバランスに神経をとがらせている状況です。
さてそんな最中、私が朝起きてLINEで届いた情報に一瞬ヒヤッとしたのが1月4日(月)の朝。
年初めの出社日でもあり、風邪気味だけど仕事に行くかと思った矢先、下記の情報を目にして会社に行くのをやめ、PCR検査を受けに行くことにしたのです。
こちらの情報は、タイのシラチャ郡役場からの新型コロナウィルス要請事項として発行されたもので、大学の先輩がLINEで一斉送信で知らせてくれました。
タイ チョンブリー・ラヨーン日本人会のホームページ(URL)にも記載があります。
12月24日に会食した居酒屋のまいにち、そしてその日宿泊したマデラレジデンスの名前がコロナ感染者が訪れた場所として名前が挙がっていました。そして12月30日からひいている風邪。
もしや・・・
そんなことで、今日は、私がバンコクのサミティベート病院で、実際コロナウイルス(Covid-19)のPCR検査を受けてきた話を書きたいと思います。
寝ている間にもせきで起きてしまうほどの風邪であり、内心[普通の風邪じゃないな]と思っていたため、さすがに心配にもなりました。しかし人っていうのは身勝手なもので、自分だけは大丈夫だとか思ってしまうものです。LINEで届いた情報が無ければPCR検査に行くことも無かったことでしょう。
こうして今、病院のベッドの上でなく、自宅のベッドの上でブログを書けているということで、PCR検査の結果は「陰性」との電話連絡を、今朝サミティベート病院から貰いましたが、タイ嫁から突き付けられていた条件がまさかの『コロナ陽性なら離婚!』ですよ。
コロナの感染が続くなか、嫁にはシラチャ行きを制止されながらも、お客様との会食だからとのことで勝手に行っていたわけですから、嫁の気持ちも分かります。年末に実家に行っていたので、もしかしたら家族に感染拡大させていたリスクもあったわけですね。嫁のお父さんは透析もしているため、命に関わっていたかもしれなかったのです。PCRの結果が出るまでさすがに嫁、怒ってましたね。でも何もなくて本当に良かったです。
では前置きが長くなりましたが、サミティベート病院でのPCR検査の様子をレポートしていきます。
バンコクでコロナのPCR検査を受けてきた話。
バンコクでPCR検査できる病院を探す
まず私がバンコクでPCR検査できる病院を探すにあたり、「バンコク」・「PCR検査」で検索してヒットしたすずき不動産さんのホームページを参考にさせて頂きました。数多くのPCR検査可能な病院一覧が載っており、その中から普段病気になったらお世話になっているサミティベート病院スクンビットのサイトへ飛びました。
サミティベート病院の日本語サイトでPCR検査が出来るのを確認して、いざ病院へ。
サミティベート病院に到着、そして受付へ
病院の入り口に、日本語で『ご来院の皆さまへ【要確認】』と掲示が張られています。本来感染しやすい状況にあった方でせき・鼻水・のどの痛み・息切れの症状がある方は、通常の受付をせず、呼吸器症状特設クリニック(ARI)・Fast Trackにて直接受診くださいとありますが、私は風邪の医師診察もしてほしかったため、一般の日本人受付を経て、その後、書類を携えて救急外来(ER)へ移動しました。
PCR検査をする前にやったこと
まず救急外来(ER)は救急車が到着して重病者を即治療する場所ですから、私には目の前にいる医療スタッフがより一層凛々しく素敵な方々に見えました。男女ともすらっとして賢そうだし、優秀なスタッフを揃えているなと思ったことがまずひとつ。
そしてそこで問診票を書いて、風邪の各症状があるかないか、コロナ感染者との接触有無などをYes/Noで記載しました。
次に、体温計で検温して血圧測定。ERの空間には日本人が自分含めて3名おりまして、皆PCR検査を受けに来ていました。(同日、シラチャーのサミティベート病院はじめ、各病院は日本人のPCR検査希望者で溢れていた写真もTwitterで見ました)
そして名前を呼ばれてIsolate Roomと書かれた診察室へ。
いざ、PCR検査
日本や海外のニュースに出てくる超厳重そうな防護服を着た医者が来るのかと思ったら、思いのほかシンプルな防護服を被った若い男性医師が対応してくれました。部屋の外から“この患者はタイ語話せるから~”と、先ほど血圧測ってくれた女性スタッフの緩い声も。
まずはコロナ感染者との接触や、熱、風邪の症状があるのかを聞かれ、風邪をひいていた時に飲んだ薬の名前を聞かれました。(薬は市販されている一般的なやつをタイ嫁が買ってきて少し飲んでいたものの名前がわからないので、思わず飲んでいませんと回答してしまいました。その後、薬局で買った喉の薬を飲んだと伝える。)
そして横のベッドに誘導され横になったら、タイ語で「はい、寝なくていいよー座って」と言われ、2秒で起きる。
聴診器を当てられ6箇所くらいチェックされ、(普段よりも多いなぁ)などと内心思いつつ、日本と違って背中を向けてのチェックはなく、医師のコメントもなく淡々と終了。
次にガリガリ君の食べ終わったアイス棒のようなものを口の中に当てられ喉のチェック。
そしていざ、PCR検査の検体採取。
まずはアイス棒のようなものを舌に当てられ、もう一方の腕で細い棒を持ち、喉の奥の検体をゴチョゴチョ擦りつけるように検体採取。これには思わずオエェとなりました。
次にニュースでもよく見るあの場面です。長くて細い棒を鼻の奥に突っ込まれるやつです。一気に奥まで差し込みます。・・・意外とすぐ終わりました。個人的には喉の奥の検体を取られる方が辛かったです。胃カメラを鼻から入れた2度の経験が活かされた瞬間でもありました。
救急外来(ER)の待合室で、お会計のBillにサインと処方された薬を受け取り、すべて完了!
サミティベート病院のホームページにもありますが、※Covid-19検査を受けたい場合、『症状のない場合』は保険は使えません。と記載があり、逆に言うと熱やせきなどの症状がある場合はPCR検査も保険適応となり、自腹でPCR検査代を支払いせずに済みました!
気になる診察代は、諸々含めて5,778バーツ(約19,934円)でした。
なお、PCR検査だけだと4,500バーツ(約15,525円)と病院のホームページにありました。
そして運命の検査結果発表!
PCR検査の結果は翌日電話でありました。
病院の日本語通訳さん
「〇〇さんで合ってますか?」
「〇〇さんのPCR検査の結果は陰性でした、電話だけでなくメールもお送りしましょうか?」
「ではお大事にしてください」って感じで終わりました。
( ´ー`)フゥー...
まず会社の上司・後輩に連絡。そしてタイ嫁にも「離婚回避!」と連絡。
ひとまず肩の荷が下りた瞬間でした。
色々と考えを巡らせる検査結果待ちの1日でしたが、たとえ自分がコロナに罹っても、自分のことよりはまず周りの人・周りの環境のことを心配してしまうもんだなと感じました。会社がどうなるとか、お客様に迷惑を掛けることになるとか。これがコロナのもたらす精神的な負担なように感じます。
非常に罪なコロナウイルスだなと思いましたが、まだまだ感染が収まったわけではなく、タイでも1日での感染者数が過去最高を記録するなど、日常の生活に切っても切れない存在として、我々の生活のなかにコロナは存在しています。
マスク、手洗い、うがい、3密を避ける、昨今では形骸化のように当たり前過ぎる言葉となってきておりますが、果たして家に帰った後、必ず手洗いうがいはしているか?と、今一度、各々の行動を見直して感染予防に努めていきたいと感じたPCR検査でした。
では、あわせて以前書いたコロナに関する保険や旅行の考察記事も、
続けてご覧頂けましたら幸いです。
➤➤ 新型コロナウイルス(COVID-19)収束後の旅について考察。【10個にまとめてみました】
では、最後までご覧頂きありがとうございました。
早くコロナが収束することを願っております。